5月31日の全仏オープンで初戦突破した大阪なおみ選手。2回戦からは棄権することが決まりました。同時に『うつ病』を患っていたと告白があり、話題になっています。
大阪なおみ選手が棄権した大きな理由は、大会に出場する選手や『うつ病』を患っている自分の心の健康を守るための大事な判断をしたということです。
大阪なおみ選手は、選手の心の健康を無視してまでもインタビューや報道を繰り返す、世界中のメディアに対して、インタビューを拒否しました。
本人にとっては相当なストレスとなっての「心の叫び」だったに違いありません。
大阪なおみ選手の『うつ病』はいつからだったのか、なぜそうなってしまったかをまとめてみました。
大阪なおみの【うつ病】はいつから?病気なのか?仮病と批判されるも棄権して休養
テニスの4大大会、全仏オープン(OP)で記者会見拒否を表明し、罰金処分などの騒動に発展していた大坂なおみ(日清食品)が5月31日(日本時間6月1日)、ツイッターで大会を棄権する意向を表明した。「大会、他の選手、そして自分の健康のために棄権するのが最善の選択肢だと思った」と投稿した。また優勝した2018年の全米OP以来、うつに苦しんでいたことを告白。会見は「人前に出ることが得意ではなく、世界中のメディアの前に立つときは大きな緊張の波に襲われる」ものだったことを明らかにした。「しばらくコートから離れる」としている。
大坂なおみ、全仏オープン棄権、うつ告白…強いトップ選手のイメージと内面の繊細さ
大阪なおみ選手はいつから『うつ病』に?
大阪なおみ選手の行動が報道されたのは5月31日の彼女のTwitterからでした。
彼女はいつも試合後のインタビューで、”合格な答え”をメディアに求められることに対して、不快感があったようです。
しかも試合後の選手は、普通の人ではわからないほどの興奮や落胆のなかでの混乱があると思われます。試合後30分以内にインタビューをするという規定もあります。
そのような精神状態で、即座に”合格な答え”をメディアに求められるのです。
興奮していれば、発信した言葉がずれて捉えられて世界に発信されます。口から出た言葉は、取り返しがつかないほどのスピードで世界中に広がっていきます。
私は注意をそらすことを望んでいたわけでは決してありません。そしてタイミングが理想的でなかったことや、メッセージをもっと明確にできたかもしれないことは受け入れます。
今回のインタビュー拒否に関しても、大阪なおみ選手の本意ではないように受け取られていると感じているようです。
たしかに用意してあった文章を、人に伝えるということでも「難しい」と思うときがありますよね。
例えばこんなことがありました。
2019年の全米・全豪オープンでストレート負けしたときのインタビューで
「ごく短期間で大スターになったことに、上手く対応できているのか?」
と質問され、大阪なおみ選手は「泣き出しそう」とコメントして、会場を去りました。
しかも大阪なおみ選手は、自身のTwitterで2回戦の棄権を表明したときに
(四大大会初優勝を果たした)2018年の全米オープンから、長い間うつ病に悩んでいた
と明かしています。
大阪なおみ選手【うつ病】の原因は?
大阪なおみ選手の試合棄権表明文には、大阪なおみ選手自身の性格を述べています。
- 内向的な人間である。
- もともと人前で話せるタイプではない。
- 試合前に不安がある。
試合前にいつもヘッドフォンをつけていることは不安を軽減させるためだとしています。
大阪なおみ選手の力強いプレーからは想像ができないほど、大阪なおみ選手の心は繊細でいてしかも不安定ではないでしょうか。
ひとたびコートに上がれば、体全体を使ってパフォーマンスをするアスリートにとっては、実は皆合わせ持っている悩みの一つなのかもしれません。
今までのスポーツなどでよく、「自分に勝つ」という言葉が常識とされてきました。その中で自分に勝ち続けたものがその世界で尊敬される偉大な人物になっていくのを、観衆は見てきました。
前回のイタリア・ローマで行われた女子テニスツアー「イタリア国際」の試合で、大坂なおみ選手がアメリカのジェシカ・ペグラ選手にストレート負けして、大阪なおみ選手はラケットを地面にたたきつけて破壊。
それも大きく報道されましたが、実はテニスプレーヤーではよくあることとして受け止められています。
現役のプロテニスプレイヤーの綿貫敬介選手がこのように話しています。
集団競技の場合はチームメートとコミュニケーションを取ることで、試合中のプレッシャーやストレスのコントロールができますが、テニスの場合は試合中、孤独です。ベンチには誰もいません。基本的にはスタンドにいるコーチと話す機会もありません。感情のはけ口が唯一、ラケットということになってしまうのでしょうか」
引用:THE ANSWER
テニスは基本、孤独なスポーツです。試合が終わってからコーチや親しい人たちに会って気持ちを伝えるまでの間に、インタビューがあります。
なので感情をコントロールするのは試合後はとても難しい。そう思えますね。
大阪なおみさんがうつ病を患ったのは、2018年の全米オープン以降と本人がTwitterで発信していますが、
2018年の全米オープンといえば、大阪なおみ選手の初優勝の時ですね。
日本人としても、四大大会で優勝するのは初めてということで、大注目されました。
決勝戦では、試合中から試合後まで対戦相手のセリーナ・ウィリアムズは審判に暴言を吐いたり、ラケットを破壊するなど荒れた試合でした。
しかし、そんな対戦相手の姿や会場の雰囲気に惑わされることなく、最後まで大阪なおみ選手は集中しプレーを続け、勝利を手にすることができました。
試合中、そして表彰式の冒頭にいたるまで、ウィリアムズ支持派からの激しいブーイングも受けていたということです。
しかし、試合後のインタビューでは涙を流しながら
「こんな終わり方になってごめんなさい。
全米オープンファイナルでセリーナと戦うのがずっと夢でした。
それがかなって本当にうれしいし、あなたと戦えて感謝しています。
ありがとう。」
とコメントしています。
大阪なおみ選手の終始謙虚な態度に、多くのテニスファンが心を動かされたようでした。
しかし、この全米オープン以降からうつ病が始まっていたということです。
自分が支持されていない中でのプレー、ブーイング、そして急激に注目されるようになり、思うことはいろいろあったのではないでしょうか。
みんなの声:大阪なおみの【うつ病】はいつから?病気なのか?仮病と批判されるも棄権して休養
大阪なおみ選手がうつ病を告白したことで、「仮病」と批判する声はありますが、多くの方が心配しています。
I respect your decision and wish you’ll be able to have a peaceful rest.
— 🐉 (@bdliam2) June 1, 2021
訳「私はあなたの決定を尊重し、安らかな休息をとれることを願っています。」
オリンピックにしても、大阪なおみさんの件にしても、行き過ぎたスポーツ・ビジネスが選手の健康や社会の繁栄を犠牲にするようになっている。スポーツは本来もっと誰にでも開かれ、健康に利するもののはず。広告や大会数の制限などスポーツにも「脱成長」が必要です。
— 斎藤幸平 (@koheisaito0131) May 31, 2021
残念だけど大阪なおみに関しては
後出しジャンケンで言い訳を出されてる感覚が拭いきれないんだわ…— 月詠 小鳥/アルバトリオンNo:666-∞ (@Torry_MHRise) May 31, 2021
大阪なおみ選手は自身の鬱を克服するために本音で語ってると思うのでまずはゆっくり休んで欲しいですね。
— wakou1@講師 (@wakou1) June 1, 2021
大阪なおみうつ病で棄権か…
言い方は良くないけど、トッププロの人たち見てると多少人間性が壊れてないとやっていけないのかなと思う。
ゆっくり休んで欲しい
— Makio (@3Kaitosan) June 1, 2021
といった心配や応援などのツイートが多数。
まとめ:大阪なおみの【うつ病】はいつから?病気なのか?仮病と批判されるも棄権して休養
その後のニュースでは、東京オリンピックへの出場には意欲を見せているという報道もあります。
人種差別問題で勇気を出して世界にアピールしたこともあります。
繊細さゆえに、大阪なおみ選手のきれいな心が、世界に広がって「ソフトパワー」へと変革していくことを願います。そのためにもテニスのみならず、世界の多くの偏見や多数意見などに立ち向かう姿は本当に日本人として、誇りを持てる人の一人。
まずはゆっくり休んで、また新しい気持ちで新しい朝を迎えてほしいです。そしてうれしいニュースが聞けるよう、応援したいですね!
最後までお読みいただきありがとうございました。