袁克勤(えんこくきん)氏が2021年4月22日に中国政府が起訴したと明らかにしました。
袁克勤(えんこくきん)は中国ではスパイ扱い?(北海道教育大学元教授)何をした?ここまでの経緯とプロフィール
中国でスパイ容疑の疑いで取り調べを受けている北海道教育大学の元教授の中国人の男性について、中国政府は22日、男性を起訴したと明らかにしました。 「事件の事実は明確、証拠は確かですでに検察機関により審査、起訴され法院(裁判所)に移送されている」(中国外務省 汪文斌報道官) 中国外務省の汪文斌報道官は22日の記者会見でこう述べ、札幌市にある北海道教育大学の元教授、袁克勤氏をスパイ行為の疑いで起訴したと明らかにしました。
北海道教育大の中国人男性教授「スパイ行為で起訴」と中国政府 |
袁克勤(えんこくきん)氏は北海道教育大学の元教授で、中国政府に捕まって起訴された。という内容はわかりますが、いったい何があったのか?ここまでの経緯と袁克勤(えんこくきん)氏のプロフィールを調べました。
袁克勤(えんこくきん)氏のプロフィール
年齢 | 66歳(1955年7月生まれ) |
出身 | 中国吉林省長春市 |
出身大学 | 吉林大学(中華人民共和国教育部直属の国家重点大学) |
出身大学院 | 一橋大学大学院法学研究科博士課程単位習得 |
卒業後 | 一橋大学(法学博士)→1994年4月から北海道教育大学の講師として在籍
助教授を経て、2007年4月に北海道教育大学の教授に就任 |
研究内容 | 戦後東アジアの国際関係・国家の外交にある社会的・文化的要因の究明など |
担当講義 | 国際政治・政治学概論・政治学演習 |
著書 | 日華講話と戦後初期日本の中国政策の形成(1992年3月)
アメリカと日華講和 米・日・台関係の構図(2001年3月) |
家族 | 妻
長女 袁螢(えん・けい)さん 長男 袁成驥(えんせいき)さん |
中国で大学まで学んで、日本でまた学び、教鞭をとる。という経歴をお持ちですね。この様子では日本人の感覚では、日本やアメリカなどの資本主義・民主主義社会を学んで、これからの中国や東アジア全体の平和な友好関係や国交などに尽力を尽くされた方のように思えます。
袁克勤(えんこくきん)は中国ではスパイ扱い?ここまでの経緯は?
ここまでの経緯を社会的情勢とともに順に追ってみました
1984年 | 来日 |
1988年 | 天安門事件 |
1992年3月 | 「日華講話と戦後初期日本の中国政策の形成」 発刊 |
1994年4月 | 北海道教育大学の講師として在籍 |
2007年4月 | 北海道教育大学の教授に就任 |
2014年 | 習近平政権が発足後、「反スパイ法」が成立 最高刑は死刑。“理不尽”な拘束が増えているといわれていて、袁教授以外にも日本、アメリカ、スウェーデン、オーストラリアなどで同様の事例が起きており、各国で外交問題となっている。 |
2019年5月 | 母親の葬儀に参列するため、一時帰国。その後公安部とみられる人たちに連れ去られる。奥様はその後解放され、口外することを禁止されていた。
大学側へは「高血圧の治療のため戻ることができない」と伝えた |
2019年6月 | 突然連絡が取れなくなる |
2020年1月 | 研究仲間が支援活動で、札幌の中国総領事館へ嘆願書を提出 |
2020年2月5日 | 息子が記者会見し、父親は中国当局に拘束されているとして早期の解放を求めた。 |
2020年3月26日 | 中国政府が袁教授を拘束していることを初めて認めた |
2020年3月27日 | 当時の西村官房副長官が「事態の推移を注視している」と述べた。 |
2021年3月 | 拘束されたまま大学を定年退職となる |
2021年4月22日 | 中国政府は袁克勤(えんこくきん)氏をスパイ行為の疑いで起訴したと明らかにした
犯罪事実を自白後起訴。詳しい内容不明 |
経緯として羅列してみると、いかに恐ろしいことが起きているかがうかがえます。
みんなの声:袁克勤(えんこくきん)は中国ではスパイ扱い?(北海道教育大学元教授)何をした?ここまでの経緯とプロフィール
「この先生にとってたまったものではない。日本政府は厳しく抗議すべきだ。またスパイ防止法を制定し関係機関を立ち上げるべきと思う。」
「「機密解除」と指定されていない昔の公文書を何等かの手段で入手しようとして逮捕されたと思われます。
瀋陽にある「国家公文書館」の地下倉庫に眠っている1945年8月15日以後の「公文書」がいまでも「機密解除」とされていないのは、日韓間の紛争に加担するのを避けたいからだ。」
「非民主国家の恐ろしさはそこに人間性も人格も
存在しない国家主義にある。 この報道官の
表情は遠くの過去の日本にもあったような気がする。」
「日本もスパイ防止法を早く作った方がいい、日本国内にどれだけスパイがいるか分からない。」
Twitterでは?:袁克勤(えんこくきん)は中国ではスパイ扱い?(北海道教育大学元教授)何をした?ここまでの経緯とプロフィール
行方不明の #袁克勤 さんが既に中国で起訴されていた、ショックです。ご家族、 #袁克勤教授を救う会 の皆さんが活動されていたのに。
以前堀さん @8bit_HORIJUN が #YouTube や #jamtheworld でもインタビューされていた息子さんの袁成驥さん、またご家族が心配です。https://t.co/h07z6dDXL7— WAKANA (@wanaaky) April 22, 2021
>《中国外務省の汪文斌報道官は〔…〕2019年に北海道から一時帰国して以降、スパイ容疑での拘束が続いている中国人学者、袁克勤(えん・こくきん)氏が既に起訴されたと述べた》(産経、2021年4月22日) https://t.co/aBDACngvlP
日本にいた中国人が、中国で逮捕されてる。
— 上山和樹 (@ueyamakzk) April 23, 2021
北大の袁克勤(えん・こくきん)教授のことは、いったいどうなってるのか気にしてたけど、結局、これか…。やっぱり最低最悪の未開反法治国家体制だな。こんな奴らと「友好」とか成立すると思いますか?ゼッタイねーよ。最低な奴らだ。 https://t.co/0UBD4Rlw67
— 紫_bot (@realistjp) April 22, 2021
まとめ
これは個人に起こった国家権力の事件と言ってしまえばそうかもしれません。しかし、やはりなにか腑に落ちないのはなぜなのでしょうか?もしかすると未来の日本を司るような不安か?それとも世界中にいる在中国人の方々への不安でしょうか?とにかくこのようなことが平和的に、無事に帰ってきてほしいと願うばかりです。